タレントのメンタリストDaiGo氏は8月7日にYouTubeに公開された動画で、「僕は生活保護の人たちに、なんだろう、お金を払うために税金を納めてるんじゃないからね。 生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫は生きてれば得なんで」「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。」と述べ、多くの批判がなされた。
そうした発言を受けて、生活保護問題対策全国会議、一般社団法人つくろい東京ファンド、新型コロナ災害緊急アクション、一般社団法人反貧困ネットワークの4団体が連名で緊急声明を出した。
声明には「ホームレスの人や生活保護利用者の命は要らないとする、DaiGo氏の一連の発言は、人の命に優劣をつけ、価値のない命は抹殺してもかまわない、という「優生思想」そのものであり、断じて容認できるものではありません。」「貧困や生活困窮に陥ることについては、社会的な要因があり、これを社会全体で支え、生存権を保障するための制度として生活保護制度があるということについて、根本的な理解を欠いた発言であると言えます。」とし、今回の一連の主張、発言の問題点と、DaiGo氏ならびに、政府、厚労省、自治体、マスメディア、そして市民、社会に求める、「提案」がまとめられている。
声明文全文は、「つくろい東京ファンド」公式ホームページから見ることができる。