・2020年に中央大学の大学院の授業にゲストとしてお邪魔したことがあります。「教育学研究特講Ⅱ」という授業で、兼任講師の成田喜一郎先生が担当教官をされていました。
・ユーリア・エンゲストロームの活動理論をもとに「授業」を再考するという刺激的な講義をされていて、お招き頂いたときには二つ返事で参加させて頂きました。
・私から授業の最初にある程度まとまった時間のお話をさせて頂いて、その後に質疑応答という流れだったと思います。
・準備した部分はさしたるお話ができたわけではないのですが、質疑応答の時間の雰囲気やご質問が、とても充実していた記憶があります。
・正規の授業時間が終わっても、みなさんzoomに残られて、2時間ほど議論が続いたように記憶しています。あの雰囲気や熱量は成田先生の人徳の成せるわざでしょう。
・その時の私は「中動態的な授業創発」という議論を準備していた時期で、教師と生徒の権力関係によらない授業のありかたをどう言語化しようかと、試行錯誤を重ねていました。
・いま振り返っても、あのときの対話から頂いた「宿題」が、その後の私の実践や書きものなどに少しずつ結実しつつあることを感じます。ゲストとして招きつつ、成田先生は私に「種まき」をしてくださった。そのように思われます。
・そんな「教育学研究特講Ⅱ」の授業も、今年で終了と伺いました。成田先生と授業におられたみなさんへの感謝の意味を込めて、私がお邪魔した際の質疑応答の一部を公開させて頂きます。
教育と主体性をめぐって(2020年6月)
教育のジレンマをめぐって(2020年7月)